今では、マラソンを完走できない子どもが増えてきています。マラソンを完走できないというのは、途中で体力がなくなり倒れ込んでしまう、もしくは、走るのが嫌になって歩いてしまうという問題のことです。

なぜ、このような問題が起きてしまうのか、対処法は存在するのかについてですが、今では、次のような方法で対処するのが良いとされています。まず、マラソンを完走できないのは、体力がないからでは無いというケースが多いです。

なので、自分の子どもがマラソンを完走できないというケースでも、安易になぜ完走できないのかと問い詰めるのは避けたほうが良いでしょう。このような対応では、かえって子どもが運動嫌いになってしまいます。

では、どのような問題が生じているために、マラソンを完走できないのかというと、それは、運動のペースを自分で作れない子どもが増えているからです。今までに、何度かマラソンを経験されている大人の場合、なぜそのようなことが起きてしまうのかという疑問が出てきます。

しかし、昔に比べると日常的に運動しない子どもが増えているので、子どもたちの多くは、マイペースな運動、もしくは自分の体力を計算に入れるという行動が、自然な形でできないことも珍しくないのです。なので、もし子どもの体力を強化したいという場合は、マラソンではなく、1km、もしくは2kmの競歩にチャレンジしてみると良いでしょう。

競歩は歩幅を広げて素早く歩くというものです。大人がチャレンジしてみると、それほど疲れないので、意外と誰にでもできる運動法と思ってしまいますが、子どもはすぐにバテてしまうので注意してください。

ですが、内臓に大きな負担を与えませんし、親とはぐれて運動するというケースが少なくなるので、親に引っ張られる形でグングンと子どもは成長していきます。マラソンを完走できない子どものことを考えると、ついついランニングなどを考えてしまう人もいますが、このような運動は避けたほうが良いでしょう。

というのも、競歩のようなスピードであっても負荷は十分だからです。これにより筋肉が作られるようになっていき、スタミナアップが図れるようになっていくのです。

次に、フォームの訓練を行うと良いでしょう。ウォーキング、競歩などで良く見かけるフォームですが、手をいい加減に振り回すのではなく、手を整えて振ることにより、無駄な力を発生させないというのがフォームの趣旨です。

マラソンの訓練でも良く登場するフォームですが、5kmほど走れる人物であれば7km、もしくは8km走れるほどの体力になるほど、フォームの効果は大きいとされています。また、フォームを学ぶ際は腕が大きく動かないように、腕を脇腹に固定するような感じで手を動かすと良いです。

後は、スポーツシューズを履き潰しておくことも大事です。靴ずれは、子どものような皮が薄い時ほど痛みが強いので、新品のスポーツシューズのほうが運動に最適と思わないほうが良いです。かかとの部分を何度も足で潰して、柔らかくしてからマラソンに挑むようにすると、それだけで運動面が強化される子どももいます。