熱中症にかかりやすい子どもというのは、年々増え続けている状況にあります。また、このような状況となっているため、今時の子どもたちは体が丈夫ではないから、このような問題が頻発していると考える人もいます。

ですが、今では熱中症にかかりやすい子どもの特徴も明らかになっており、その特徴を精査しても、子どもの体力不足との因果関係は明らかになっておりません。つまり、体力とは別のところで熱中症のリスクが高まっているということです。

考えられるリスクをまとめて案内させていただきますが、有名なリスクに熱を感じることができないというリスクがあります。子ども時代を思い返してみるとわかることですが、子どもは夢中になっていると辛くても頑張ってしまうことが多いです。

スポーツなどをしていて周りから応援されている時などは、特にこのような状況になりやすいため、熱中症にかかりやすい子どもが増えているとされています。では、どのようにしてこの問題に対処するのかというと、それは、早い段階で親が熱中症の危険性を説くだけです。

例えば、体に異変を感じた際は日陰で休んだほうが良いとアドバイスしましょう。意外とこのようなアドバイスを行っていない親も多いようで、その影響で子どもたちは日に当たっていても問題ないと判断することがあるのです。

次に、冷たい水を流し込むようにして飲むのは危険だとアドバイスしましょう。水を飲むと熱中症のリスクが下がるというのは、科学的根拠がありませんので、このようなアドバイスをしてしまうのは良くありません。

というのも、運動などで大量に汗をかいた際に失われているものは水分、ミネラルだからです。重要となるのは、適度な水分補給、そしてナトリウムなどのミネラルを補給しているかどうかとなります。

ナトリウムについては、水分に溶け込ませる形で問題ありませんので、もし、ペットボトルに水をいれる際は、最後に塩(小さじ1杯程度)も入れて、最後にペットボトルを振ってかき混ぜると良いです。

もし、このような飲料水を用意するのが面倒という場合は、経口補水液(けいこうほすいえき)を購入して与えると良いでしょう。スーパー、ドラッグストアに売られている熱中症予防の飲料水なのですが、人間の体液を意識した水、ミネラルの配合となっていますので、子どもの熱中症対策にも効果的です。

それと、疲れを少しでも早く癒やすために、飴玉(あめだま)を与えるというのも1つの手です。今では、熱中症対策の飴玉も存在しますし、1個当たり10円、もしくは20円程度で販売されているので、それほど高い料金で販売されているわけではありません。

このような簡単な対処法を知っていると、熱中症にかかりやすい子どもでも、安心して外で運動できるようになります。それと、運動を終えた際は、水で冷やしたタオルを使って冷やしたほうが良いとアドバイスしましょう。

乾燥したタオルを使ってしまうと、タオルで肌をこすった際に熱が発生します。これにより、いつまで経っても肌の温度が下がらないという状況が生まれてしまい、熱中症のリスクが高まってしまうケースも存在するのです。