子どもが夜遅くまで起きているというのは、現代社会に良く見られる問題の1つとなっています。子どもは大人に比べて元気なのだから、夜遅くまで起きていても問題ではないという考えも存在しますが、近年では、健康リスクを高める行為として警鐘を鳴らす医師、大学の教授が増えてきました。

また、どうして今時の子どもほど夜遅くまで起きているのかというと、それは、毎日の習慣性により起きてしまうというケースが多いだけです。つまり、起きていることに大きな意味はないのに、このような問題を意識的に解決できない子どもが増えているのです。

どうして、このような問題が起きてしまうのかというと、それは、テレビなどの人工的な光が、人間の目にとって良くないことが指摘されるようになりました。太陽などの自然な光の場合、人間の目に与える影響はそれほど大きくありません。

というのも、直射日光を直接目に入れている人はあまりいないからです。しかし、人工的な光(テレビが放つ光など)は、どうしても水平に目の中に入ってきますし、想像以上に数多い光が目の中に入ってしまうのです。

その中には、ブルーライトと言われている光も存在します。長時間でテレビを見ていないと、ブルーライトの影響は弱いとされているのですが、現代社会を生きている子ども、大人というのは1日で平均すると約2時間ほどテレビを見ているため、このブルーライトの影響が強まってしまうのです。

ブルーライトの影響についてですが、基本的に目そのものに対する刺激と、後は興奮しやすくなるという特徴があります。厄介なのは後者で、興奮そのものを自覚している人はほとんどいません。

というのも、ブルーライトの影響は寝付きが悪くなるといった、睡眠の導入部分で起きやすい問題ばかりだからです。これにより中途覚醒と言われている、睡眠時になぜか起きてしまうという問題、まったく熟睡できないという問題が発生します。

大人の場合、体調の問題かと感じる程度で済むのですが、子どもの場合は体力の低下、睡眠時間の減少により記憶力低下、集中力低下につながってしまうのです。これにより、毎日の生活がぼやけてしまうケースもあれば、精神が安定しないため、なにをしていても楽しくないと感じるようになってしまうこともあります。

恐ろしいのは、このような問題を放置していると、睡眠不足のため仮病を用いた不登校が続いてしまうことです。最終的に精神を害してしまう子どももいますので、長時間テレビを見ること、もしくはゲーム、スマートフォンを使用するのは避けたほうが良いでしょう。

これらはエンターテイメントの中でも、特に人気の高いカテゴリとされていますし、どれもブルーライトの影響が強いとされていますので、今では子どもだけでなく、大人にも強く悪影響を及ぼすとされているのです。

厄介なことに楽しいコンテンツが多いので、数日だけやめるということはできても、その後に禁断症状に近い症状が表れ、そして、段々とテレビやゲームにはまってしまう、やめることができなくなってしまう大人さえもいます。ブルーライトの危険性を考慮し、少しずつこれらのものに触れる時間を減らすことが、健康を維持する上で重要なことなのです。