今時の子どもたちは、スキップができないと言われています。また、スキップできないというのは、子どもたち全員がスキップできないという意味ではないので注意してください。

というのも、大人であっても10人に1人程度はスキップができませんし、子どもの場合も5人に1人はスキップができないという状況なのです。大人と比較すると、子どもの中にスキップできる子どもが少ないので、今ではテレビで取り上げられることが多くなっただけということを理解し、子どもと接したほうが、スキップについて正しく教えられるようになるでしょう。

また、スキップできない人の特徴についても今ではわかっています。スキップできない人の特徴その1は、リズム感が悪いのでスキップできないとされています。

スキップする時に力を入れてしまうと、そのタイミングでリズム感が乱れてしまうので、もし、正しいスキップを教えたい際は、足の力を抜いてからスキップするようにしたほうが良いことを伝えましょう。また、最初はリズム感を発達させるために、1、2というふうに声を出したほうが良いです。

実際に、ジャンプする際に「1、2の3でジャンプ」という掛け声を用いると、ジャンプする時のタイミング、もしくはジャンプ力の強化につながったというデータもあります。もし、子どもが掛け声を嫌がっているようであれば、大人のほうで気を使ってスキップの音頭を取ってあげると良いでしょう。

スキップできない人の特徴その2は、思考力が高いからと言われています。つまり、「今からスキップしないといけない、左足から足をあげて、足が上がってから足を下ろして・・・」というふうに、体の動きを頭で正確に理解してから、スキップする子どももいるのです。

しかし、このような理屈を踏まえてスキップの練習を行っても逆効果です。スキップは感覚的にできるものなので、まずは簡単にスキップするだけで良いことを伝え、1回1回の動作が遅すぎるのを注意したほうが良いでしょう。

実際に、思考が長く続くほど足がもつれるなど、危険な事故につながるステップも存在するのです。昔に比べて、子どもは良く考えてから行動を起こす子どもも増えていますので、今時の子どもにスキップを教える際は、横でスキップをしてあげて、スキップがどんな感じなのか、その雰囲気を伝えてあげることが大事です。

スキップできない人の特徴その3は、筋肉量の問題とされています。昔に比べて、今時の子どもは好んで運動をしないとされていますので、しっかりと運動もさせてから、スキップをさせるようにしましょう。

特に大事なのが柔軟体操とされています。子どもの体は大人に比べて柔らかいと思ってしまいますが、今時の子どもはイスに座っている時間が長いので注意してください。その影響で体が硬いだけでなく、柔軟体操の方法も知らないため、体を無理に伸ばすことを柔軟体操だと勘違いしている子どももいます。

なので、柔軟体操を教える際は運動前に体をほぐしたほうが良いこと、柔軟体操はゆっくりと行うのが肝であることを伝えましょう。ただ、スキップ自体の難易度は高くないので、毎日練習していると1週間程度で身に付くため、それほど苦労することもなく覚えられる子どももいます。