今では、偏食の子どもが増えているため、学校給食の献立に関しても、昔より配慮されるケースが増えてきました。例えば、昔よりも健康バランスを考えた献立が増えてきていますし、味付けが濃いものを増やすことで、偏食を直させる努力をしているのです。

しかし、このような対処だけでは根本的な問題が解決しないため、本気で偏食と向き合いたいという方は、以下を参考にして偏食を直させるように努力しましょう。まず、偏食になってしまった原因を探らないと、偏食の問題はいつまで経っても直りません。

例えば、偏食のケースで有名なものに、夕飯だけしっかりと食べないというケースが存在します。夕飯というと、子どもであればお腹が減っているため、欠かすことのない食事だと思っている人が多くいます。

ですが、今時の子どもは自分のお小遣いを崩すという形で、15時以降におやつ、もしくは夕飯に等しい食事をとっていることがあるのです。食事というのは、3時間~6時間ほどのインターバルを設けて、良い感じでお腹が減るようになっていますので、これでは、夕飯を美味しくいただけなくなるのも当然です。

また、このような食事を繰り返していると、味わいが濃い食べ物でない限りは食べたくないという思いを抱くようになり、過食症に陥ってしまうことも珍しくありません。偏食の子どもというのは、揚げ物、もしくは甘いものを良く食べていることが多いのですが、実は、お腹が減りすぎているので、これらの食べ物を食べているわけではないのです。

正確には、食べるタイミングの影響で、食事をとらないとお腹が減るという自意識が邪魔をして、夕飯より早いタイミングで食事をとってしまうことが多くなっているだけです。つまり、偏食の子どもを改善させるには、しっかりと夕飯を食べさせることが大事と言えます。

それと、味付けが濃い食べ物は適度に食べさせるようにしましょう。偏食の子どもがいる場合、どうしても味付けが濃い食べ物が原因で、偏食が直らないでいると思ってしまう人もいます。

しかし、実際は甘いお菓子、もしくはパンだけというふうに、定まった食べ物しか食べない子どももいますし、味付けが濃くない食べ物であっても、なぜか偏食をやめられない子どももいるのです。このような子どもほど、実際に温かい夕飯を食べてみると、すぐに偏食をやめられたりします。

というのも、夕飯を食べる習慣がなかったために、偏食の子どもになっているだけだからです。味付けの濃い食べ物を食べさせる際のコツですが、必ず臭いにも配慮したほうが良いでしょう。

例えば、ハンバーグであれば香料を用いて、カレーを作る際も辛口よりも、甘口のルーを選択したほうが良いです。調理中に臭いが充満しやすくなりますし、これにより、少食の子どもであっても、お腹いっぱいご飯、おかずを食べようと思うようになるからです。

ちなみに、甘口のルーを用いる理由は、子どもが好きな成分(りんご、ハチミツなど)が多く含まれているからです。子どもは、香ばしい、もしくは甘い臭いに敏感なので、このような臭いを上手に活用して、偏食の問題を解消するよう努力しましょう。